近年は多くの人がスマートフォンやパソコンを持ち、気軽にインターネットを利用できることから、通販ショップの利用が増えていると言われています。
しかしながら、実際のところ、もっとも売上に繋がりやすいと言われているのは対面販売であることをご存知でしょうか?
対面販売が売上につながりやすいのはなぜ?
対面販売は、販売員がショーケースなどを挟み、お客に直接商品を販売する形態です。なぜ対面販売が売上に繋がりやすいのでしょうか?それは、販売員がお客の興味や反応を見ながら接客できるためです。
ケーキ屋の対面販売を例に挙げます。ケーキ屋で販売されている商品には、一般的にホールケーキとカットケーキがあります。店舗にやってきたお客がショーケースを覗いた時、視線の先にホールケーキがあるのかカットケーキがあるのか、それによって販売員は対応を変えられます。
ホールケーキに興味があるお客の場合、お祝いごとを控えているケースがほとんどです。そこで、何のお祝いであるかを尋ね、お祝いのシーンに適した商品を勧めることができます。また、複数人で食べることから、一緒に食べる相手のアレルギーなどを考え、材料について説明する場合もあります。
一方で、カットケーキに興味があるお客の場合、お土産として持ち帰ることを検討しているケースが考えられます。この時、味が分からなければ購入する商品を決めづらいお客がほとんどです。試食を差し出し、食べ比べてもらうことで商品購入に結び付けることができます。
以上のように、お客が興味を持っているものや反応によって、個々に最適な接客をしやすいことが、対面販売が売上に繋がりやすい理由として挙げられます。
対面販売では商品の状態に注意しましょう
対面販売は、実物をお客が目で確認できるという点もポイントです。特に、直接口に入れる食料品に関しては品質を気にするお客が多いです。ガラス越しとはいえ、見た目上問題がない食料品には安心感を覚えます。ガラスケースの中に入っている食料品は、他のお客が手を触れる心配がないという面でも安心できます。
ただし、お客が商品を目で確認できるということは、時間の経過で見た目が損なわれている場合もお客の目に映ってしまうということです。品質的には問題がなくても、お客にとっては不安のタネになります。そのため、対面販売では商品の見た目を維持することも重要になります。
特に、例に挙げたケーキ屋のように、冷蔵保存が必須の食品を取り扱う場合は、温度変化などで見た目が損なわれやすいため、食料品の冷蔵保存が可能な対面ショーケースを利用しましょう。
例えば、ケーキは乾燥にも弱いため、高湿冷蔵タイプの対面ショーケースが適しています。乾燥によるクリームのひび割れなどが起こりにくく、美味しそうな見た目を維持できます。